【要注意】大切なマイホームが狙われる!リフォーム詐欺に絶対引っかからないための完全ガイド
- 和彦 山地
- 7月20日
- 読了時間: 6分
「突然、業者が訪問してきて『このままでは家が危ない』と不安を煽られた…」
「『今だけ』と言われて、焦って高額な契約をしてしまった…」
大切なマイホームのメンテナンス、そろそろ考えなきゃ…と思っているあなた。その真面目な気持ちに付け込む悪質なリフォーム詐欺が後を絶ちません。
「自分は大丈夫」と思っていても、巧妙な手口で高額な契約を結ばされ、後悔するケースが非常に多いのが実情です。
この記事では、リフォーム詐欺の典型的な手口から、怪しい業者の見分け方、そして具体的な対策まで、あなたの財産と安心な暮らしを守るための情報を徹底的に解説します。
これが典型的な手口!知っておきたいリフォーム詐欺の4つのパターン
まずは敵の手口を知ることから始めましょう。リフォーム詐欺には、いくつかの典型的なパターンがあります。
1. 不安を煽る「点検商法」
最も多いのがこの「点検商法」です。「近所で工事をしている者ですが、お宅の屋根がズレているのが見えました。無料で点検しますよ」などと親切を装って近づき、ありもしない欠陥や、些細な問題を大げさに指摘して、契約を迫る手口です。
* 「このままでは雨漏りして、家が腐ってしまいますよ!」
* 「シロアリが発生しています。すぐに駆除しないと土台がボロボロに…」
* 「この家は耐震基準を満たしていないので、大きな地震が来たら倒壊します」
このように専門用語を並べ立てて不安を最大限に煽り、冷静な判断をさせないようにするのが特徴です。中には、点検と称してわざと屋根を壊したり、持参したシロアリを床下に見せたりする悪質なケースもあります。
2. 大幅値引きで契約を急がせる「キャンペーン商法」
「本日中に契約していただければ、足場代を無料にします!」
「モニター価格として、通常価格の半額で工事します!」
このような「今だけ」「あなただけ」といった限定的なキャンペーンを謳い、大幅な値引きを提示して契約を急がせる手口です。「お得だ」と思わせて冷静に考える時間を与えず、その日のうちに契約させようとします。しかし、元の価格が不当に高く設定されているため、値引き後も相場より高額であるケースがほとんどです。
3. 「火災保険が使える」と勧誘する保険金詐欺
「台風で壊れた屋根は、火災保険を使えば自己負担なしで修理できますよ」
自然災害による住宅の損害は、火災保険の補償対象となる場合があります。これを利用し、「保険金申請のサポートをする」と持ちかけて、不要な工事や高額な工事の契約を結ばせる手口です。
「保険金が下りなかったらキャンセルすればいい」などと言葉巧みに契約を迫りますが、実際には高額な解約手数料を請求されたり、保険会社への虚偽の申請に加担させられたりするリスクがあります。
4. 次々と追加工事を要求する「次々商法」
当初は安価な契約を結び、工事が始まってから「ここも悪い」「あそこも直した方がいい」と次々と追加の工事を提案し、最終的に高額な請求をする手口です。工事が始まってしまうと「今更やめられない」という心理が働き、言われるがままに契約してしまいがちです。
怪しい業者を見抜け!詐欺業者の5つの共通点
悪質な業者にはいくつかの共通点があります。以下のポイントに一つでも当てはまったら、要注意です。
* 突然訪問してくる: 優良な業者は、飛び込み営業に頼らなくても仕事があります。アポなしで突然訪問してくる業者は、まず疑ってかかりましょう。
* 契約をやたらと急がせる: 「今日だけ」「今すぐ」を連発し、考える時間を与えないのは典型的な手口です。
* 見積もりが大雑把: 「工事一式」などと内訳が不明瞭な見積書を出す業者は危険です。どのような材料をどれだけ使い、どのような工事をするのか、詳細な見積もりを出さない業者とは契約してはいけません。
* 会社の情報が不明確: 会社の住所が実在しない、固定電話がなく携帯電話の番号しか教えないなど、身元がはっきりしない業者は信用できません。建設業の許可証などを確認するのも有効です。
* 過度な値引きを提示する: 大幅な値引きには必ず裏があります。適正価格で誠実に仕事をしている業者であれば、あり得ないほどの値引きはできません。
被害に遭わないために!今すぐできる5つの対策
では、悪質なリフォーム詐欺から身を守るためには、どうすれば良いのでしょうか。
1. 【鉄則】その場で契約しない!即決は絶対にダメ
どんなに魅力的な提案をされても、不安を煽られても、その場で契約するのは絶対にやめましょう。「家族と相談してから決めます」「他社の話も聞いてから判断します」と、きっぱり断る勇気が大切です。
2. 複数の業者から「相見積もり」を取る
リフォームを検討する際は、必ず2〜3社以上の業者から見積もりを取りましょう。これを「相見積もり」と言います。複数の見積もりを比較することで、工事内容や費用の相場がわかり、不当に高額な請求を見抜くことができます。
3. 契約書は隅々まで!内容をしっかり確認
契約書は非常に重要です。サインをする前に、以下の点を確認しましょう。
* 工事内容、使用する材料のメーカーや型番
* 工事期間
* 総額、支払い条件(着手金、中間金、最終金など)
* アフターサービスや保証の有無、内容
* クーリング・オフ制度についての記載
少しでも不明な点や納得できない点があれば、安易にサインせず、必ず業者に説明を求めてください。
4. 会社の評判や実績を調べる
契約を検討している業者の名前をインターネットで検索し、口コミや評判、過去の施工事例などを調べてみましょう。悪い評判が目立つ場合は、避けるのが賢明です。
5. 家族や専門家に相談する
少しでも「おかしいな」と感じたら、一人で悩まずに家族や信頼できる知人に相談しましょう。客観的な意見を聞くことで、冷静な判断がしやすくなります。
もし被害に遭ってしまったら…ここに相談しよう
万が一、契約してしまったり、トラブルになったりした場合は、すぐに以下の専門機関に相談してください。
* 消費者ホットライン「188(いやや!)」
お住まいの地域の消費生活センターや消費生活相談窓口を案内してくれます。リフォーム詐欺を含む、あらゆる消費者トラブルの相談が可能です。
* 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル」
電話番号:0570-016-100
国土交通大臣から指定を受けた、住まいの相談窓口です。リフォームの見積もりから契約、工事のトラブルまで、専門の相談員が対応してくれます。
* 警察相談専用電話「#9110」
脅迫めいた言動で契約を迫られるなど、身の危険を感じる場合は、警察に相談しましょう。
まとめ:冷静な判断で、大切な住まいを守り抜こう
リフォームは、あなたの暮らしをより快適で安全なものにするためのものです。その大切な機会を、悪質な業者に台無しにされてはいけません。
「すぐ契約しない」「複数の業者を比較する」「一人で決めない」
この3つの原則を心に刻み、冷静に対応することが何よりも重要です。この記事が、あなたが安心してリフォームに臨み、大切なマイホームを守る一助となれば幸いです。
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